特集!京の夏の夜空を焦がす伝統行事「五山送り火」
この情報は2008年08月01日現在のものです
点火の起源
五山インデックス
  大文字
  妙・法
  船形
  左大文字
  鳥居形
まめ知識
護摩木って?
点火時刻
オススメ観覧ポイント
京の夏の夜空を焦がす伝統行事 五山送り火(通称 大文字)

夏の京都の行事といえば祇園祭とこの大文字。
全国的に有名なこの2つの大イベントはちょうど1ヶ月の間隔をあけて京都の町を彩ります。
そもそもこの大文字はお盆に迎えた精霊を送る宗教的な行事なのですが、五つの山に灯る幻想的で壮大な火の様相から若者から大人までが楽しむ京の夏の一大イベントとなっているのです。
毎年8月16日 午後8時になると、東山の(右)大文字(如意が嶽)に据えられた松明(護摩木)に一斉に火が灯され、その後松ヶ崎の妙法(松ヶ崎西山・東山)・船形(西賀茂船山)・左大文字(左大文字山)・鳥居形(曼茶羅山)と次々と送り火が夜空を焦がします。
最近は高いマンションや建物にさえぎられ京の中心街からは見ることの難しくなった送り火ですが、昔は五山に灯る送り火を眺めて先祖の霊を夜空へ送ったそうです。
タウンナビ京都では、意外と知らない五山送り火の歴史やおすすめ観覧スポットなど、バッチリご紹介します☆
 
 
 五山送り火とは
 
 五山の送り火は祇園祭とともに京都の夏をいろどる一篇の風物詩です。この送り火は東山如意ケ嶽の「大文字」がもっともよく知られていますが、そのほかに金閣寺附近の大北山(大文字山)の「左大文字」、松ケ崎西山(万灯籠山)と東山(大黒天山)の「妙法」、西賀茂船山の「船形」および上嵯峨仙翁寺山(万灯籠山・曼荼羅山)の「鳥居形」があり、これが8月16日夜、相前後して点火され、これを五山送り火とよんでいるのです。
以前には「い」(市原野)・「一」(鳴滝)・「竹の先に鈴」(西山)・「蛇」(北嵯峨)・「長刀」(観音寺村)なども、送り火として点火されていましたが、早く廃絶となったそうです。


 云われ
 一般的に、送り火そのものは盆の翌日に行われる仏教的行事でありふたたび冥府にかえる精霊を送るという意味をもつものであるのですがこれも、仏教が庶民の間に深く浸透した中世、それも室町以後のこととされています。通説によれば、この夜、松明の火を空に投げ上げて虚空を行く霊を見送るという風習があり、大文字の送り火は、これが山に点火されてそこに留ったものであるといわれています。

   起 源
   点火の起源は、残念ながらそれぞれ俗説はありながら、確実なことはわかっていません。 しかし、如意ケ嶽の大文字については、これが送り火の代表的なものであることから俗説も多く、おそらく、 近世初頭にはじめられたものと云われています。近年、大文字送り火に関する古文書、ならびに大文字山が銀閣寺領であったという資料が銀閣寺から発見され、これらの記録から送り火は室町中期足利義政を創始者とする説がもとっも正しいといわれるようになりました。
   松ケ崎の妙法は麓の涌泉寺の寺伝によると、当寺が鎌倉末の徳治2年(1307)日像の教化によって天台宗から法華宗に改宗した際、日像が西山に妙の字をかいて点火したものだといい、法は涌泉寺の末寺下鴨大妙寺二祖日良が東山にかいたのがはじまりといわれています。妙・法の2字が同時に作られたものでないことは、妙が法の左に画されていること(読みの順序が右読みでなければいけない)からでも推定されて、少なくとも法は、時期として日良の時代(生歿年1590〜1660)近世初期。妙は附会の説と考えられ、戦国末期か近世初頭とうかがい知れます。
   船形は麓の西方寺開祖慈覚大師円仁が、承和年間、唐留学の帰路暴風雨にあい、南無阿弥陀仏と名号を唱えたので、無事帰朝できたことから、俗にこの船形は精霊船といわれており、その船形万灯篭をはじめたと伝えられています。船の形をとった動機としてこの円仁の故事が想起されたとしても、創始の時期を1100年以前に遡ることは困難でしょう。
  左大文字も計画だけは江戸初期にあったらしいのですが、中期以降にはじめられたものであろうと伝えられています。五山送り火の起源については明らかでないのですが、地元の人々の信仰をもとにはじめられうけ継がれてきたからこそ、それが直ちに記録にもとどめられなかったのでしょう。
 鳥居形の場合、弘法大師が石仏千体をきざんで、その開眼供養を営んだとき、点火されたと云われていますが、むしろ愛宕神社との関係をでしょう。
   中世末戦国時代に盛んに行われていた大燈呂の風習を、当時の公卿山科言継の日記「言継卿記」によれば、永禄10年(1567)に、京都の町で2間4方の大燈呂がつくられ、前代未聞人目を驚かしたといい、元亀2年(1571)には、そのような大燈呂が73もつくられ、町々でその趣好が競われたといいます。大燈呂は精霊送り火の一種である万燈会の余興化したものであり、おそらくそこに示された人々の信仰と意欲が、大規模な精霊送り火である大文字五山送り火をつくり出すエネルギー源となったのです

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   大文字如意ケ嶽

 大文字送り火は従来から護摩木に自分の名前と病名を書いて火床の割木の上に載せて焚くと、その病が癒えるという信仰があり、15日夜から16日朝にかけて先祖の霊や生存する人の無事息災が護摩木に記される。なお15日正午頃から16日昼頃まで銀閣寺門前で護摩木の受付が行われる。
 この護摩木は送り火の点火資材として当日山上へ運ばれ、当夜7時から山上の弘法大師堂でお燈明がともされ、大文字寺(浄土院)住職及び会員並びに参詣者等の有志より般若心経があげられる。その後このお燈明を新火に移し、合図により一斉に送り火が点火される。
 大文字は市内のどこからでも眺望できる位置であるが、如意ケ嶽が、相国寺の領域であったためこの寺の方を正面に照らしたともいわれ、あるいは足利家が最も眺めのよいように一条通を正面にしたとか又、京都御所の池泉にうつるようにしたとの諸説がある。
 大文字の火床の構造は、江戸初期には、杭を打ち、その杭に松明を結びつけていたが、寛文・延宝の頃より現行の積木法にかわった。自然の山膚(山の斜面)に若干土盛し、大谷石を設置其の上に薪を井桁に組んで積み重ね、その間に松葉を入れる。 大の中心には金尾と称して特別大きく割木を組んで入れて点火する。


 

   妙法

 涌泉寺及び妙円寺の各寺の檀家の人々は、当日朝墓参りし送り火の点火により先祖の精霊を送るのである。なお点火の際「妙」の山で読経が行われる。送り火終了後、午後9時頃から1時間涌泉寺で「題目踊」「さし踊」が行われる。なお「妙」「法」とも鉄製の火床を使用している。



 
   船形

 当日朝早くから、山の麓の3ケ町(55軒)の旧家より年寄・中老・若中ら約50人が西方寺に集り、割木などが山上へはこばれ点火準備が行われる。やがて西方寺の鐘を合図に点火され、山麓で西方寺住職の読経が行われる。送り火終了後西方寺に於て六斎念仏が行われる。なお5日又は第1日曜日より16日午前10時まで毎日西方寺で護摩木の受付が行われる。

 

   左大文字

 左大文字は、岩石が多くて火床が掘り難いところから、以前は篝火を燃やしていたが、現在はコンクリートの火床を使っている。
16日午後7時頃在所の菩堤寺である法音寺門前通りで門火(篝火)を焚き、先祖の霊を菩堤寺へ導く。送り火の親火台で護摩木が焚かれ先祖の霊をなぐさめる点火法要が行われて、その火で丈余の親火松明と手松明がともされ、山上へ運ばれ、山上の送り火が点火される。なお、15日9時より16日午前中に金閣寺門前に設けられた志納所で、護摩木の志納受付が行われる。


 

   鳥居形

 鳥居形(曼茶羅山) 点火 午後8時20分 地面に打込んだ杭に青竹を結びつけて立てておき、やがて時間がくると、太鼓を合図にあらかじめ燃やしてある親火の所へ松明をもって走り松明に火を移して各火床の青竹に突き差していたが、現在では、鉄製受皿火床に松明を突き差して点火する。 16日午前8時頃山の麓の会議所(嵯峨鳥居本町)から山上は薪が搬ばれ、午後4時頃から再び送り火の点火準備が行われる。当山の松明は、松の根の部分(じん)を束にしたものを縦に組んで立てる。 なお、13日9時半から16日15時まで仏野念仏寺駐車場で護摩木の受付が行われる。


 

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グラスで厄除け
  五山の送り火を、グラスや杯に写して飲むと厄除けになるそうです。ただし、飲みすぎは逆にワザワイになるのでご注意を。
池に映った大文字
  むかし、如意ケ嶽の大文字が御所の池に映った様子をみて、左大文字の送り火を始めたそうです。
左大文字は、松明を抱えて走る勇壮な松明行列が有名ですよ。
欲張り観覧スポット☆
  実は、、、五山送り火すべてを見ることの出来るスポットがあるんです!東山の将軍塚にある青蓮院大日堂と、心霊スポットとしても有名な北区の船岡山公園。 ただし、青蓮院大日堂は有料ですので前もってお問合せ下さいね。
消し炭
  護摩木に自分の名前と病名を書いて火床の割木の上に載せて焚くとその病が癒えるというのは有名な話。実はもう一つあやかりたい御利益があるんです!!それは大文字焼きが終わった後の消し炭を持って帰り粉末にして“飲む!”というものです。炭を食べて大丈夫なのだろうか???
おまけにもう一つ。消炭を半紙で包んで軒先にを吊るすと、魔除け・厄除けになるよ☆

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   護摩木って?

護摩木とは、護摩を焚く時に燃やす木のことである。
ヌルデやゴンズイなどのやわらかい木材が使用されていることが多い。(ウィキペディア)笑。
わかりやすく言うと、護摩木は御護摩ご祈祷で用いる特別な「薪まき」です。五山送り火では自分の名前と持病を護摩木に書いて火床でたくと、病が治癒するという信仰があるのです。
ちなみに護摩木(1本300円)


 護摩木の受付  護摩木の受付は各山によって違います。ご参考に。
場所 受付日時
大文字 銀閣寺門前 15日 12:00〜20:00   16日 6:00〜15:00
船形 西方寺門前 4〜15日 8:00〜16:00   16日 8:00〜10:00
左大文字 金閣寺門 15日 9:00〜15:00   16日 7:00〜12:00
鳥居形 化野念仏寺の駐車場 13〜15日 9:30−16:00   16日 9:00〜15:00
・妙法は護摩木の受付はありません

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※点火時間は各山とも約30分間.。

  時間  
  午後8時 大文字点火
  午後8時10分 妙・法点火
  午後8時15分 左大文字と船形点火
  午後8時20分 鳥居形点火

※尚、強風等の気象条件によっては、点火時刻の変更や点火を順延することもあります。
   

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   とっておきの観覧スポット
 
@将軍塚
やっぱり一番のおすすめはココ!京都のパノラマ夜景と壮大な送り火が夜空を焦がす絶景は年に1度この日だけです!
青蓮院大日堂の有料観覧席は要予約。

見える山:
大文字、妙法、船形、左大文字、鳥居形
A船岡山公園
住宅街にある高台。
京都盆地の低い山もここからならバッチリ見渡すことができます☆左大文字は目の前に!街中観覧スポットでは一番人気?

見える山:
大文字、妙法、舟形、左大文字、鳥居形
B三条大橋
こんな街中からも見えるんです!
景観保存で高い建物が少ない京都ならでは?人は一番多いです(~o~)
お買い物の帰りにどーぞ☆

見える山: 大文字

 
C賀茂川と高野川の合流点
賀茂川と高野川の合流点にある三角州。刀の先端に似ているので「剣先」とも呼ばれているそうです。 このあたりまでくれば川沿いにさえぎる物はありません!

見える山: 大文字、妙法
D葵橋〜北山大橋 賀茂川西岸
のんびりと川べりに腰を下ろして見ることができる場所☆妙法や船形を望むことができます。夜風に吹かれて情緒漂う観覧スポットです

見える山: 大文字、妙法
E北白川通り
妙法が目の前に壮大に燃え広がります!迫力満点の観覧スポットですよ。北山でオシャレにディナーを食べてから見に行きましょう☆

見える山:妙法
 
F広沢池湖岸
実は一番のお気に入りです。。。
池に浮かぶ灯篭の先には夜空を焦がす鳥居形が。火が作り出す幻想的な風景に酔いしれること間違いなし?

見える山: 鳥居形
G松尾橋〜嵐山 桂川両岸
広大な桂川の河川敷からは遠くの夜空に浮かぶような船形を望むことができます。河川敷をのんびり散歩しながら見物するのはいかがでしょう☆

見える山: 鳥居形
H上賀茂 御園橋周辺
ここも加茂川の河川敷です。
船形を見るならここがおすすめ☆川のせせらぎを聞きながら悠々と燃え上がる送り火を眺めると心が落ち着きますよ☆

見える山: 船形
 
I今出川通り 百万遍バス停
大文字のスケールを感じるならココが一番!ま東をに壮大に夜空を焦がす大文字が望めます。あまりにも近すぎて山火事のようです☆

見える山:大文字
   
   

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